アラド戦記 > イベント

Season6 Act1. ORIGIN

オリジン

シノプシス

そこの君、冒険者なのか? こんな所までどうしたんだ?

道を迷ってここまで来たって?
ああ、新米冒険者なのか。疲れているだろう?
さあ、こっちに来て水で喉を潤したらどうだ。

よほど喉が渇いていたようだな。冷たくて美味しいだろ? ここの水は上手いぞ。
君が道に迷ってここまで来たのはもしかすると幸運かもしれない。

ここがどこかって?
ここはかつて妖精とともに暮らしていた、エルブンガードだ。
妖精はもうアラドから姿を消したが、まだ彼らの息づかいが残っているぞ。

おっと。話に夢中になって危うく作っていたハンマーを台無しにするところだったな。
しばらくそこで待ってくれ。

......ふぅ、汗をかいてしまったな。
こんな時グランプロリスから吹いてくる風は本当にありがたいもんだ。
疲れた時は森をぶらぶら歩くのも悪くないだろう。自然ほど立派な癒しの場所はないからな。

しかし油断は禁物だ。
この森には君にはまだ知らない秘密がたくさん潜んでいるのさ。
恐ろしいモンスターもいっぱいいるぞ。

そんなふうには見えないって?
それだから君はまだ新米冒険者なんだ。
平凡な人なら気付かなくて当然だが、
冒険を求めてここまで来た人が、表だけを見て判断するのはあまりよくないぞ。

こうなった以上、一つ話を聞かせてやろう。
俺もかつては冒険者だった。
自分で言うのもあれだが、かなり名の知れた冒険者だったんだぞ。

アラド大陸の色んな場所に行ってみた。
身を切られるような寒さの雪山、地下にある黒妖精の王国...武人の都市ショナンにも。

色んな場所を旅しながら一つ悟ったことは、このアラドは表面的には美しくて平和だが、
その裏にはあらゆる事件が続いているということだ。

君も冒険者なら周りを注意深くよく見るように。
助けを求める人々や、遠くから聞こえるうわさを辿っていけば驚くべき冒険ができるだろう。

もしかすると君がアラドの解けない秘密を突き止めるかも知れないしな。
可能性はいくらでもある。そう思わないか?

もちろんその分、君の実力がついてくるべきだがな。
今みたいに森でちょっと迷っただけで疲れてしまう体力じゃ、何もできないぞ?

ハハハ、怒ったか?
ならば、見せてくれ。君の偉大なる冒険談がこの田舎まで広まってくるように。
その時は俺が謝ろう。どうだ?

いいぞ、冒険者ならそれくらいのやる気がないと。
期待しているぞ。
君に妖精の加護があらんことを。