Season6 Act6 任務開始#2

いつのまにか日暮れだな。話をするには一番良い時間だ。
あの薄暗い光が血と火薬のにおいでごっちゃになった俺たちの心を楽にしてくれるのさ。
だから銃は下ろせよ、若者。俺の忍耐力を試したりするな。

なぜこんな事が起きたのか、さっぱり理解できてないようだな。
そうだ、君は若い。基本技もしっかりしてるし、応用力も悪くない。
だが、貫禄が足りない。だから長続きしないんだ。
たかが突撃隊長だって?
名前はご立派な突撃隊長でも、ただの弾除けだろう。
もちろん最も優れたヒットマンは例外なく突撃隊長を経験していることは事実だがな。
俺も突撃隊から始めたんだ。

ああ、今の役職はボスだって?
ああ、気付かなくてすまなかったな。君のように若い奴がボスになるなんて、俺たちの時代には想像もできなかったことなんだ。
あの古臭くて堅苦しいカンパニーもずいぶん変わったもんだな。
それも仕方ないか。あの事件であまりにも多くの犠牲者を出したんだから。
だから俺たちのような年寄りを集めて翼を作ったのさ。

翼とは何かって? 一種の老人虐待、それとも超過勤務のようなものだ。あまり気にするな。
もしも君が成長して伝説になるレベルになったら―

黄昏の翼に触れることができるかもしれないぞ。