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    Season8 Act13 外伝 エテルナ

    2021.06.23 08:23



コンテンツ
 ・新規コンテンツエテルナが追加されます。

 エテルナ大陸およびアンタナ港
  
  ・新規地域エテルナ大陸が追加されます。
  ・エテルナはアラドの西の海の向こうに位置する大陸で、バカルの被造物である黒金竜ゲルドラハが支配する未知の地です。

  ・新規タウン「アンタナ港」と新規NPCが追加されます。
  ・アンタナ港に「商工会長リベック」。「サンドハンマー・シュレゲル」、「内陸調査団ターリン」、「司書シリ」NPCが追加されます。
  ・アンタナ港で街決闘/個人商店/専門職業商店を利用できません。

  ・エテルナ大陸では次のような特殊なシステムが適用されます。
  ・ゲルドラハの龍言:エテルナ大陸全域に適用される龍言の影響で、アラド大陸で使われる装備の性能が弱化します。
  ・エテルナ大陸での探検を通じて探検レベルを上げたり、
   サンドハンマー・シュレゲルを通じて上げることで龍言の影響に抵抗するための装備を製作できます。
   -フィールド機能:エテルナ大陸では走行、ジャンプ、通常攻撃アクションを使用できます。
   -製作:エテルナ大陸で見つかる材料を集めると、探検に役立つ様々なアイテムを製作できます。
      アイテムの製作には一定の時間がかかります。
   -探検共有:エテルナ大陸では探検等級、製作、クエスト進行状況などの情報を冒険団内の全てのキャラクターで共有できます。
        ただし、入場条件を満たしていないキャラクターでエテルナに入場してクエストを完了することはできません。

 新規クエスト
  ・新規エピソードクエストが追加されます。
  ・Lv 100アクトクエスト「それぞれの居場所へ」をクリア後、
   キャラクター別にNPCジョアン・フェレロのところでエテルナ入場のためのエピソードクエストを進行できます。
  ・エピソードクエストを完了すると、フィラシア号の管制ボードにエテルナへの移動機能が追加されます。
  ・エピソードクエストを完了すると、特殊チャンネルリストにエテルナが追加されます。
  ・専用チャンネルに入場すると、アンタナ港のセリアの部屋に移動します。

 入場方式
  ・フィラシア管制ボードを通じてエテルナへ移動できます。
   
  ・エテルナ特殊チャンネル移動でもアンタナ港のセリアの部屋へ移動できます。
  

 進行方法
  ・エテルナ大陸は合計四つの大きな地域で構成されており、各地域を探検するには適正探検等級を満たしていなければなりません。
  ・各地域ではモンスターを狩って材料を集めてエテルナ装備を製作したり、アップグレードすることができます。
  

 ダンジョン構成および戦闘システム
 ダンジョン構成
区分 一般モンスター ボスモンスター
モンスター数量 地域ごとに20体 ランドマークごとに1種
モンスターの種類 フィールドごとに
4~7種のモンスターが配置
合計7種のボスモンスター
モンスター
リスポーン
1分ごとに地域内の
最大数リスポーン
ノーマルダンジョン:常時入場
ハードダンジョン:指定された時間にのみ入場でき、登場時にはミニマップのランドマークが変化
・ゲルドラハ/クルクラハードの出現時間:毎時00分
・アグナット-C(ハード)の出現時間:毎時10分
・サクシャ(ハード)の出現時間:毎時20分
・ランドゥス(ハード)の出現時間:毎時30分
・アマシスタス(ハード)の出現時間:毎時40分
・クインビー(ハード)の出現時間:毎時50分
リスポーンアラート なし 専用チャンネル内の全ユーザーにシステムメッセージを通じてハードボス登場の案内テキストが表示されます。
特異事項 適正ダンジョン未適用
挫折モード未適用
適正ダンジョン未適用
挫折モード未適用
メイン報酬 コンテンツ専用装備製作材料
コンテンツ専用消耗品製作材料
ノーマル:コンテンツ専用装備/消耗品製作材料
ハード:シナジー装備製作材料​

 戦闘/ダンジョン入場方法
カテゴリ 一般モンスター ボスモンスター(ノーマル) ボスモンスター(ハード)
入場方式 モンスターの位置に移動した後、一定の範囲内で「攻撃キー(X)」入力
地域別ボスモンスター地域入場時、別途のボス情報ポップアップUI表示
地域別ボスモンスター地域入場時、別途のボス情報ポップアップUI表示
入場材料 なし 入場時、守護神の金貨消耗 入場時、守護神の金貨消耗
入場制限 なし なし 探検レベル50以上
入場人数 1人(パーティー不可) 1人(パーティー不可) 1人~4人(パーティー可能)
クルセイダー(男)、クルセイダー(女)、エンチャントレスのバフ効果は1/10に軽減
バッファーキャラクターの能力値によるバフ効果上昇はしない
クリア条件 ダンジョンに存在する全てのモンスター退治 ボスモンスター退治 ボスモンスター退治
疲労度
消耗量
入場時に疲労度4消耗 入場時に疲労度15消耗 入場時に疲労度30消耗
備考 - - 決められた時間、入場可能(10分)

 戦闘システム
 ダンジョン内のスキルクールタイム関連
  ・コインを使用して復活すると、クールタイムが回復しません。

 パーティー構成
  ・ハード難易度のボスダンジョンに限り、パーティー構成が可能です。(最大4人)
  ・ダンジョンで一部転職(クルセイダー(男)、クルセイダー(女)、エンチャントレス)のバフスキル効果が弱化します。
  ・既存バフ効果の10%が適用され、各キャラクターの能力値によるバフ上昇効果は適用されません。
  ・一般モンスター/ボスモンスター(ノーマル難易度)は1人でのみ入場可能です。

  ・消耗品使用制限はありません。

 ダンジョン攻略制限時間
  ・ダンジョン制限時間を超過すると、戦闘が終了してダンジョンの外に移動します。
   -一般モンスター: 3分
   -ボスダンジョン: 8分

 装備耐久度関連
  ・ダンジョン内では装備耐久度が減少しません。

報酬
 報酬獲得方式
  ・一般モンスター:フィールド内でモンスターを退治すると報酬ドロップ
  ・ボスモンスター(ノーマル難易度):フィールド内でボスモンスターを退治完了すると報酬ドロップ
  ・ボスモンスター(ハード難易度):ダンジョンクリア時にクリアリワードによる報酬支給
  ・ボスモンスター(ハード難易度)の場合、特別ダンジョン報酬システムが適用されます。(キャラクター1日3回)
  ・7種のハード難易度ボスモンスターは特別報酬回数を共有します。

 共通戦闘報酬
  ・エテルナ地域の全てのモンスターを退治すると、「守護神の金貨」アイテムを獲得でき、モンスター退治難易度別に獲得個数が増加します。
アイテム 取引種別 説明
守護神の金貨 アカウント帰属 エテルナで流通する貨幣。守護神エニックスが刻まれている。

 一般モンスタードロップ報酬
アイテム 獲得場所 取引種別 説明
星光の真珠 星光海岸(昼) アカウント帰属 探検装備と各種消耗品を作る時に使用する。
魚人の鱗 星光海岸(夜) アカウント帰属
永劫の雫 星光海岸全域 アカウント帰属
鋭い牙 黄金平原入口 アカウント帰属
黒いたてがみ 黄金平原奥地 アカウント帰属
風の歌 黄金平原全域 アカウント帰属
砂漠の遺物 忘れられた砂漠入口 アカウント帰属
生命が宿る砂 忘れられた砂漠奥地 アカウント帰属
炸裂する太陽の香り 忘れられた砂漠全域 アカウント帰属
赤い結晶 刃渓谷入口 アカウント帰属
酷寒に鍛えられた皮 刃渓谷雪山地帯 アカウント帰属
紫水晶の破片 刃渓谷水晶洞窟 アカウント帰属
渓谷の鳴き声 刃渓谷全域 アカウント帰属
硬い昆虫の殻 黒い風の森入口 アカウント帰属
黒い木の根 黒い風の森入口 アカウント帰属
金色の結晶 黒い風の森奥地 アカウント帰属
黒い風の絶叫 黒い風の森全域 アカウント帰属

 ボスモンスター(ノーマル/ハード)ドロップ報酬
アイテム 獲得場所 取引種別 説明
クルクラのはさみ クルクラ(ノーマル) アカウント帰属 探検装備のアップグレードに使用する。
アグナットのガントレット アグナット(ノーマル) アカウント帰属
サクシャの皮 サクシャ(ノーマル) アカウント帰属
ランドゥスの足爪 ランドゥス(ノーマル) アカウント帰属
アマシスタスの精製された紫水晶 アマシスタス(ノーマル) アカウント帰属
クインビーの金色の羽 クインビー(ノーマル) アカウント帰属
ゲルドラハの黄金兜 ゲルドラハ(ノーマル) アカウント帰属
クルクラの玉 クルクラ(ハード) アカウント帰属
アグナットの鎧 アグナット(ハード) アカウント帰属
サクシャの槍 サクシャ(ハード) アカウント帰属
ランドゥスの角 ランドゥス(ハード) アカウント帰属
アマシスタスの心臓 アマシスタス(ハード) アカウント帰属
クインビーの杖 クインビー(ハード) アカウント帰属
ゲルドラハの吐息 ゲルドラハ(ハード) アカウント帰属

 ボスモンスター(ハード)ダンジョンクリア報酬
アイテム 獲得場所 取引種別 説明
海辺の暴君の精髄 クルクラハード(特別報酬) アカウント帰属 探検装備のアップグレードに使用する。
平原の番人の精髄 アグナット(特別報酬) アカウント帰属
砂漠の暗殺者の精髄 サクシャ(特別報酬) アカウント帰属
雪原の放浪者の精髄 ランドゥスハード(特別報酬) アカウント帰属
霊魂強奪者の精髄 アマシスタス(特別報酬) アカウント帰属
森の女王の精髄 クインビーハード(特別報酬) アカウント帰属
貪欲な黒竜の精髄 ゲルドラハハード(特別報酬) アカウント帰属

 商店
アイテム 取引種別 説明 価格
回避率上昇ポーション アカウント帰属 20秒間回避率が+8%増加します。エテルナチャンネルでのみ使用可能です。 守護神の金貨100個
的中率上昇ポーション アカウント帰属 20秒間的中率が+8%増加します。エテルナチャンネルでのみ使用可能です。
物理防御力上昇ポーション アカウント帰属 20秒間、物理防御力が大幅に上昇します。エテルナチャンネルでのみ使用可能です。
魔法防御力上昇ポーション アカウント帰属 20秒間、魔法防御力が大幅に上昇します。エテルナチャンネルでのみ使用可能です。
速度のポーション アカウント帰属 60秒間移動速度、攻撃速度、キャスト速度が+10%上昇します。エテルナチャンネルでのみ使用可能です。
ターリンの温かい手 アカウント帰属 使用すると、最大HPの30%を回復します。エテルナチャンネルでのみ使用可能です。
シュレゲルの輝く掌 アカウント帰属 使用すると、最大MPの30%を回復します。エテルナチャンネルでのみ使用可能です。

アイテム
 エテルナ専用装備
  ・ゲルドラハの龍言に抵抗できる専用装備アイテムが追加されます。
  ・専用装備はエテルナ地域でのみ効果を発揮し、他の地域では効果がありません。
  ・専用装備はセットオプションが無く、1~4段階装備にアップグレードすると装備の基本性能が大幅に向上します。
  ・専用装備は強化/増幅、魔法付与、解体、商店再購入、材質変更ができません。
  ・5, 6段階装備は、各装備固有のオプションが他の専用装備と互いに関連を持つように設計されています。

 エテルナ専用装備等級
 ・エテルナ専用装備は1~6段階装備に分けて、以下のように分類されます。
等級 説明
1段階装備
[コモン]
「エテルナ」をクリアすると、武器以外の防具、アクセサリー、特殊装備11パーツ全てが支給されます。
1段階装備はアンタナ港のシュレゲルが常時販売しています。
アイテムが用意されていないキャラクターもエテルナをスムーズにプレイできるようにしてくれる装備です。​
2段階装備
[アンコモン]
1段階装備と特定モンスター材料を使ってアップグレードできます。
3段階装備
[レア]
2段階装備と特定モンスター材料を使ってアップグレードできます。
4段階装備
[ユニーク]
3段階装備と特定モンスター材料を使ってアップグレードできます。
4段階装備はエテルナハードボスモンスターを狩れるグレードの装備です。​
5段階装備
[レジェンダリー]
エテルナハードボスモンスターを狩ると手に入る材料を使って製作できます。
6段階装備
[エピック]
5段階装備製作時、大成功だった場合に獲得できます。

 エテルナ専用装備製作
  
  ・エテルナ製作システムの「防具/アクセサリー/特殊装備タブ」で専用装備をアップグレードしたり、製作することができます。
  ・2~5段階専用装備アップグレードおよび製作時、100%の確率で成功します。
  ・製作する専用装備の等級が上がるほど製作完了時間が増加します。
  ・6段階専用装備は5段階専用装備の製作に大成功すると獲得可能です。

 エテルナシナジー装備
  ・エテルナ製作システムで獲得できる100Lvエテルナシナジー装備アイテムが追加されます。
  ・この装備のシナジーオプションはパーティー内最大一名のPTメンバーの装着効果のみ適用されます。
  ・ダンジョン入場時にシナジー装備オプションが適用されるPTメンバーが決まり、
   その後該当メンバー以外のPTメンバーがシナジー装備を着用してもシナジーオプションは適用されません。
  ・パーティー内シナジー装備を着用したPTメンバーが多数の場合、最も順番が前のプレイヤーのシナジー装備効果が適用されます。
  ・シナジー装備着用後、ダンジョン入場時にPTメンバーがいない場合は専用シングルプレイオプション効果が適用されます。
  ・クルセイダー(男)、クルセイダー(女)、エンチャントレス職業群はシナジー装備の全てのオプションが発動しません。
  ・この装備は合計11部位で構成されており、セット別に4/8/11セットオプションが存在します。
  ・シナジー装備は解体、材質変更、彫刻/継承が可能です。
  ・PTメンバーの数によって発動程度が変わるアイテムオプションの場合、
   スクワッドモードプレイ時にはパーティープレイとみなしてオプションが適用されます。

 エテルナシナジー装備製作
  
  ・専用製作システムの「特別タブ」でシナジー装備を製作できます。

 共通
  ・シナジー装備および関連消耗品は探検レベル50から製作できます。
  ・等級別シナジー装備解体時に「精髄の残骸」を獲得でき、等級に該当するソウルは登場しません。
  ・「精髄の残骸」を通じて「レジェンダリーシナジー装備選択箱」を製作できます。

 レジェンダリー等級シナジー装備
  ・レジェンダリーシナジー装備製作は防具、アクセサリー、特殊装備製作に分けられます。
  ・製作完了時、選択した部位に合ったランダムな装備アイテムを獲得します。
  ・シナジー装備の製作は100%の確率で成功し、大成功時にはエピック等級のシナジー装備を獲得できます。
  ・レジェンダリーシナジー装備は各パーツに合った様々なハードボスモンスターを退治すると獲得できる精髄を使って製作でき、
   ハードボスモンスターを退治すると特別報酬として獲得できます。

 エピック等級シナジー装備
  ・ハードボスモンスターの精髄を集めると、アップグレードアイテムを製作できます。
  
  ・アップグレードアイテムは防具、アクセサリー、特殊装備専用に分けられます。
  ・レジェンダリーシナジー装備にアップグレードアイテムを使用すると、エピック等級のシナジー装備を獲得できます。

 エテルナシナジー装備残り香付与/装備融合
  ・エテルナ製作システムを利用すると、「無形の残り香」で「黒い龍言の残り香」を作ることができます。

 付与可能部位:武器
  ・「黒い龍言の残り香」を100Lvエピック等級武器に付与すると、専用シナジーオプションが追加されます。
  ・付与された「黒い龍言の残り香」は既存の残り香と同じく分離が可能ですが、「黒い龍言の残り香」を再び「無形の残り香」に戻すことはできません。

  ・エテルナシナジー装備はシロコ装備融合が可能です。
  
  ・融合可能部位:パンツ、指輪、補助装備
  ・この装備にシロコエピック装備を融合すると、専用シナジーオプションが追加されます。
  ・融合したシロコ装備によって付与されるシナジーオプションは異なります。
  ・エテルナシナジーオプションのうち、「パーティー強化効果」オプションは同じ種類のオプション間で重複適用されます。

 その他の変更事項
  ・レミディア・バシリカ:浄化の祭壇-エテルナシナジー装備を登録すると、その装備に合ったUIおよびメッセージが表示されるように変更されます。
  ・「無形の残り香」アイテムのツールチップの内容が追加されます。
  ・エテルナで加工すると、黒い龍言の残り香に変換できる。
  ・「聖なる祝福」アイテムのツールチップの内容が追加されます。
  ・エテルナチャンネルではスキルクールタイム初期化オプションが適用されません。
  ・冒険団-週間ダンジョン情報コンテンツリストに「エテルナ」が追加されます。

システム
 探検レベルシステム
  
 ・エテルナ地域での探検進捗度を示す探検レベルが追加されます。(アカウント単位)
 ・エピソードクエストクリアおよび狩りを通じて探検レベルを上昇させることができます。
 ・探検レベルの上昇により、探検可能な地域および製作可能なアイテムが追加され、特定レベル達成時に特別な報酬を獲得できます。

 製作システム
  
 ・エテルナの主要コンテンツ報酬を製作して獲得できます。
 ・エテルナに存在する様々なモンスター狩りおよびエピソードクエストを通じて製作材料を獲得でき、探検レベルによって製作可能なアイテムの種類が増えます。
 ・製作は製作スロットにアイテムを登録する方式で行われ、探検レベルによって最少2個から最大4個の製作スロットを活用して製作を利用できます。
 ・全てのアイテム製作にはアイテムごとに別途の製作時間が適用されます。

 ・エテルナで獲得できる「素生金」アイテムでアイテム製作時間を短縮できます。
  
 · 素生金1個で製作時間が10分減少します。

 図鑑
 ・エテルナ地域専用モンスター/装備図鑑が追加され、図鑑活性化の程度によって特別な報酬を獲得できます。
 ・モンスター図鑑-エテルナに登場するモンスターと戦闘すると、退治したモンスターの図鑑情報が活性化されます。
  

 ・装備図鑑-エテルナ製作システムを通じて装備製作および獲得時に装備図鑑が活性化されます。
  

ストーリー

  "ジョアン、噂は事実なんですか?"

  船から荷物を運び出していた荷運び人が、ジョアンに尋ねた。
  荷物の数を確認しながらメモを取っていたジョアンは、荷運び人に目を向けることもなく答える。

  "さあ、この世の噂話は星の数ほどありますからね。"
  "アラドの西に存在するという伝説の新大陸へ行くっていう噂ですよ。"

  忙しく動かしていたジョアンの手が止まった。
  そして辺りをキョロキョロと見回すと、ジョアンは荷運び人に静かに手招きをする。
  何やら、秘密の話をしようとでもしているかのように。
  好奇心旺盛な荷運び人が、運んでいた荷物を下ろしてジョアンに駆け寄った。

  "もっと近く。"

  こんなに慎重になるなんて、どんな重大な秘密なんだろうか?
  荷運び人は耳をジョアンの口元に寄せた。
  ジョアンも荷運び人の耳元に口を寄せる。

  "それは…。"
  "それは…?"

  ジョアンの懐から、渇ききって歪んだ古い書物が一冊現れた。

  "この本はルアルアの難破船から発見された物で…"
  "なぁんだ!またその本ですか!"

  最近、ジョアンはルアルアに漂着した難破船から発見されたという本を使って、もう何度も荷運び人たちをからかっていたのだ。
  今回もイタズラに成功したジョアンの口元に笑みが浮かぶ。

  "その水に沈んで文字もほとんど消えちまった本に、一体何の情報があるってんだか…"
  "どうせ、凶暴な海洋生物たちのせいでアラドの西側へ行くなんて不可能じゃないですか。"

  本を懐にしまったジョアンは、手に持った羊皮紙に視線を落とした。

  "いつまでそこに突っ立てるんですか?雑談が始まってからの時間分は日当から引いてるので、こちらとしては構いませんが。"
  "まったく、血も涙もないお人だよ…"

  がっくりと肩を落とした荷運び人は、ぶつぶつと文句を言いながら持ち場に戻り、荷物を抱え上げる。
  横目で荷運び人がいなくなったのを確認したジョアンの口から、低く独り言が漏れ出した。

  "フフフ。物の価値を見抜くことができない人には、何を言っても無駄でしょうからね。"

  ジョアンの目が空へ向けられた。
  とても高く、済んだ空だった。

  "不可能では…無かったみたいですよ。"

モンスター

  黒金竜ゲルドラハ
   
   霧の中で何千回、数万回は羽ばたいた。
   だが、目の前の風景は変わらない。
   この霧の果てはあるのだろうか?いや、この地獄は終わらないだろう。
   ならば、何もかも止めてしまえばいい。この地獄から脱出する。
   体を動かすのを止めると、重力が私を下へ下へと導いた。
   体はどんどん加速していき、すぐに意識も失ってしまった。

   体を引っ張られるような感覚が終わり、強い衝撃が体に伝わる。
   苦痛と共に体がだらりと延び、感覚の変化に力を振り絞って目を開けた。
   同じではない風景、体を預けられる地面。
   ああ、ここは楽園か?
   なんとか開いた目が再び閉じる。命の最期を告げる信号だった。
   こうして死ぬことが分かっていれば…「あの方」の命令は…
   閉じていく目の前に、ぼんやりと温かい炎が映った。

   目を覚ますと、心配そうな眼差しで私を見守っていた女性がいた。彼女は、エニックスと名乗った。
   エテルナ。彼女が管掌する永遠不滅の地。
   生命の炎を分けてくれた彼女に、感謝を示した。
   力を回復した暁には、再び飛び上がって我が宿命を果たさねば。
   しかし…一日が過ぎた。    一週間が過ぎた。
   数か月が過ぎた。
   どれだけ時間が経っても回復することは無かった。
   この虚しさは…この無気力さは…。
   だが、力を回復する方法はすぐに見つかった。
   私は輝ける彼女の炎を、永遠に続くこの大陸の美しさを求めていた。
   それだけがこの虚しさを満たしてくれるだろう。

   この大陸を手に入れ…私が守護神になるのだ。

  女王蜂クインビー
   
   信じていた守護神は、貪欲な黒い竜に敗れた。
   力を失った守護神は姿を消し、黒い竜の龍言によって砕け散った守護神の炎は、大陸全体に散らばっていった。
   そして、その炎の一つが…彼女の目の前に落ちた。
   頭の中に靄がかかる。まるで、炎が彼女を呼んでいるかのようだった。
   この力さえあれば…私はもう太陽の下の女王である必要は…
   いいえ、何ということを考えるの…!
   クインビーが首を振った。
   急いで守護神を救い、竜を倒す方法を見つけなければ。

   "力を手に入れるがいい。"

   いつの間にか、クインビーの前に立ちはだかった竜が、彼女に向けて言った。
   燃え尽きた翼、剥がれ落ちた鱗。ところどころに貼り付いた太陽の金色。
   今ならば…太陽との戦いの直後である今ならば、竜を倒して大陸の平和を取り戻せるかもしれない。
   だが、クインビーはそうしなかった。
   黒い竜に引き寄せられるように、彼女は守護神の炎と黒い竜の貪欲が入り混じった封魂石を飲み込んだ。
   そして、彼女の欲望を満たした黒金竜に跪く。

   太陽に背くために黒い太陽に従うという、その矛盾は…彼女の欲望の中に埋もれてしまったのだった。

  貪欲のアマシスタス
   
   刃渓谷の水晶洞窟には、ある精霊が暮らしていました。
   純粋で誰よりもキラキラしていた精霊は、洞窟にあるキラキラした水晶が一番大好きでした。
   そんなある日、洞窟に入口に、それまでに見た何よりもキラキラと輝く石ころが落ちていました。
   精霊は輝く石ころを拾い上げると、新しい大事な宝物として懐にしまい、洞窟の中に入っていきました。
   すると、輝いていた洞窟が黒く染まってしまったのです。精霊は怒りました。もう洞窟がキラキラではなくなってしまったからです。
   精霊はまたキラキラした洞窟にするために、人々を誘い込んで彼らの純粋な魂を水晶の中に閉じ込めるようになりました。
   万歳!水晶は再び光を取り戻しました。精霊は喜びましたが、それも一瞬のこと。すぐに水晶はまた黒く染まってしまいました。
   その後は、精霊の行方を知る人も、水晶の中に入った人を見た人もいないそうです。
   時折風に乗って聞こえてくる泣き声は、水晶の中に閉じ込められた魂のすすり泣く声だと言われています。

   -シリの図書館で見つけた、埃の積もった絵本より

  聖なるトナカイ・ランドゥス
   
   「昔々、エニックス様と一緒にこの大陸を豊かにしてくれたランドゥス様がいました。」
   幼い子供たちが大好きな童話に、ランドゥスというトナカイがいた。
   その存在はあまりにも現実離れしているので、ただの民話だと思う人も少なくない。
   だが、私はこの場を借りて、ランドゥスは間違いなく実在するということを語りたいと考えている。
   白い毛も、鋭い爪も…何もかも真実なのだ。
   ただ、童話と違うのは…彼が通説とはちがって「神霊」ではないという点だ。
   山で道に迷った者たちを温めたという白い毛は、雪で覆われた雪山で身を隠すための保護色であり、
   獣から人間を守ったという鋭い爪と牙は、あらゆる生命体を引き裂くための残酷な刃だった。
   旅人に警告する。刃渓谷を登ってはならない。
   怒れるランドゥスがあなたに襲い掛かるだろう。
   童話の中の物語は、現実ではとても残酷な場合があるのだ。
   だが、依然疑問は残る。
   彼が伝説の守護神・エニックスの名を叫びながら憤怒しているという点だ。
   彼が叫ぶエニックスは、本当に実在したのではないだろうか?
   何らかの理由で姿を消したエニックスが自分を訪ねて来ないので、自分を捨てたと思っているのではないだろうか?
   そうならば、彼女だけがランドゥスの怒りを鎮めることができるのだろう。
   何はともあれ、私の命はここで潰えることになる。
   怒れる神霊が私を追っているのだから。

   -刃渓谷で発見された、血に濡れた日誌

  砂影のサクシャ
   
   サクシャ?あの砂漠ナーガたちのボスのことか?
   俺たちサンドハンマー族を追い出した残虐無動で残忍な爬虫類どもめ!
   先祖の記録によると、サクシャはナーガ族の中でも最も弱々しい存在だったらしい。
   だが、太陽が消えたある日、いきなり物凄く強くなってナーガ族の王になったそうだ。
   そして、その力で俺たちの故郷を奪ったんだ!
   一番弱くてバカにされてた奴がだぞ!
   怒って当然だろ?

   でも、気を付けるんだぞ
   砂の中に隠れて背後を狙う奴の実力だけは、舌を巻くほどだ。
   先祖たちを追い出したその時から、今まで一度も王の座を奪われていないらしいぞ。
   奴の見た目はどんなかって?知らねぇよ。
   砂漠の中に隠れているあいつをまともに見た人誰もいないからな。

  番人アグナット-C
   
   アグナットの作業は簡単だった。
   畑を耕せ。害虫を駆除しろ。
   アグナットは黙々と彼らの命令を遂行した。

   太陽が沈むと、太陽を避けて影の中に隠れていた数多くの怪物たちが影の外に姿を現した。
   人間たちは逃げていき、アグナットには新たな命令が入力された。

   「誰もこの平原を通れないようにしろ」

   アグナットは平原を超えようとする数多くの怪物たちを倒した。
   難しいことはない。アグナットにとっては害虫を駆除するのと同じことだった。
   だが、脅威となるのはモンスターではなく、メンテナンスを受けられなくなった自分の動力だ。
   アグナットは命令を遂行しなければならなかった。そのためには、強力な動力源が必要となる。
   ちょうどその頃、遠くの森から散らばったいくつかのエネルギーの一つが黄金平原に落ち、
   効率的な命令遂行のための判断を終えたアグナットは、巨大なエネルギーを自分の動力源にすることにした。
   そして昼と夜が何度か入れ替わった頃、
   アグナットは平原に立つ唯一の存在となり、自らの稼働を止めた。

   そして数えきれないほど長い月日が流れ…
   苔に覆われたアグナットは、誰かが黄金平原に接近するのを感知する。
   長い時が経ったが、アグナットはいつも通り…まるで昨日まで稼働していたかのように体を起こした。

   "アグナット、再稼働。"

  星を抱くクルクラ
   
   初めて見る巨大で黒いトカゲがクルクラに接近した時、
   彼は巨大なはさみを見せつけて、黒いトカゲにそれ以上近寄るなと警告した。
   黒いトカゲは無言のまま、クルクラに生命が尽きかけている女性を投げてよこした。
   クルクラはトカゲが目の前から消えても、しばらくのまま警戒を緩めなかった。
   彼が長い間、海岸の暴君として君臨できたのは、乱暴さの裏に隠された慎重さのおかげだったのだ。

   しばらく経ってようやく、クルクラはトカゲが海に捨てた女性をちょんちょんとつついてみた。
   その瞬間、クルクラは大きく目を見開く。
   食べてしまうには、あまりにも惜しい力だった。
   クルクラは何も言わずに女性を背に括りつけた。
   いつか、彼女の中の炎を飲み込める日を期待しながら。

NPC

  商工会長リベック
   
   几帳面で未来を見通す慧眼を持つだけでなく人望の厚い人物で、多くの人々の支持を受けてアンタナ港のリーダーとして認められている。
   先祖代々エテルナ大陸外部の存在に救助を要請するため何度も航海を試みているが、毎回失敗して新たな活路を模索していた。
   ターリンが内陸にも目を向けるべきだという意見を出すと、
   誰よりも彼女の意見を尊重してターリンが内陸調査に集中できるように支援をするようになった。
   タイミング良くアラド大陸からやって来た冒険者の力を借りて内陸調査が進展することに、大きな期待を寄せている。

  サンドハンマー・シュレゲル
   
   砂漠のナーガたちによって故郷を追われたサンドハンマー族の子孫
   代々建築や精錬など、何かを造ることに優れた才能を誇っていた部族だったので、シュレゲルは港の鍛冶屋として活躍している。
   リベックを港のリーダーとして認め、彼の言葉に黙って従う半面、
   内陸調査団のリーダーであるターリンのことは頼りないチビだと見下すような態度をとる。
   ターリンが装備の製作や修理を依頼するたびに口では文句を言いながら、心を込めて彼女を支援している。
   内心、ターリンがサンドハンマー族の砂漠を取り戻してくれるんじゃないかという期待も抱いている。

  内陸調査団ターリン
   
   シリ以外ではエテルナ大陸で起きた古代の事件を信じている唯一の人物
   いつかエニックスが戻ってきたら今の事態は落ち着くはずだから、大陸のどこかに眠るエニックスを見つけ出さなければならないと考えている。
   そのため、モンスターを討伐して内陸を調査しようという意見を出し、
   若者層の支持と共にリベックが支援を承認したことで内陸調査団のリーダーとなった。
   冒険者とニュクスに出会って事態が急変したため、エテルナ大陸を取り戻せるかもしれないという期待が膨らんでいる。

  司書シリ
   
   エテルナ大陸の歴史を保存している司書
   過去のエニックスとゲルドラハの伝説も記録されているが、ターリン以外は誰も信じない。
   他にもモンスターの生態から大陸全体の地理まで、エテルナ大陸について知らないことはない。

  ニュクス
   
   星光海岸で救助された正体不明の女性。
   自分が誰なのか、どこから来たのかすら憶えていない。

地域

 アンタナ港
  
  凶暴化したモンスターを避けて集まった人間たちの港町
  稀に海洋モンスターが陸に上がってくることもあったが、ほとんどがモンスター間の縄張り争いに敗れたモンスターか、
  星光海岸から上がってきたため、大きな問題となったことはない。
  アンタナ港の人々は外部と接触して助けを求め、ゲルドラハの力で堕落したモンスターたちに対抗するため、何度も航海を試みている。
  だが、海に出ると例外なく海のモンスターから攻撃を受けるため、外部の大陸との接触に成功したことはなかった。
  何度も失敗が続いたため内陸を再び開拓すべきだという意見が出るようになり、
  最近港のリーダーであるリベックは、ターリンを主軸に据えた内陸調査団を創設し、彼らの探査を支援している。

 星光海岸
  
  夜になると海水を吸った砂が星のように輝く美しい海岸。
  海洋モンスターの攻撃を受けて壊れた難破船がいくつも転がる、乱暴な海洋モンスターの生息地だ。

 黄金平原
  
  星光海岸から内陸へ移動すると現れる、アンタナ港と内陸をつなぐ場所
  アグナットたちを使ってモンスターの侵入を阻止した広い平原で、
  現在はほとんどのアグナットが壊れ、機能停止したまま放置されており、カカシのような役割を果たしている。

 忘れられた砂漠
  
  黄金平原の下の道へ向かうと現われる荒涼とした砂漠で、昔はサンドハンマー族が暮らしていた。
  通常あり得ない強さの砂漠ナーガ・サクシャが現われたことによってサンドハンマー族は砂漠を追われ、
  他の人間たちと合流してアンタナ港に身を置くことになった。
  砂漠の奥にはサンドハンマー族の遺跡があり、略奪の記念碑としてサクシャの象徴のように扱われている。

 刃渓谷
  
  大陸の西に位置する山脈で、植物も育たないため荒涼とした雰囲気が漂っている。
  山の頂上に登ると雪に覆われた雪山が広がっている。雪山で道に迷った人を助けるという雪人の物語が有名だ。
  山の中腹にある洞窟に入ると、目を奪われるほど美しい水晶とそれを守る精霊がいると言われている。

 黒い風の森
  
  黒金竜の邪悪さが風のように吹く、金色の残り火の漂う森
  邪悪な黒金竜が棲んでいるとされており、本能的に危険を感知したモンスターは黒い風の森に立ち入ることすら避けているという。

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