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    真覚醒ストーリー ガンブレーダー編

    2023.11.15 12:00

こんにちは!
GMフォルテです。

ARAD PARTY 2023にご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました!!
とても沢山の方が遊びに来て下さったようで嬉しかったです🥰
色々と催し物を用意しておりましたが、楽しんで貰えましたでしょうか?
我々GM一同も声をかけて貰ったり、一緒に写真を撮って下さったりと、とても楽しい時間を過ごすことができました!
また来年も皆さんに会えるように、そしてもっと満足して貰えるようなイベントを開けるよう頑張っていきます!

今回の真覚醒ストーリーはガンブレーダー編です!
ザ・カンパニーに所属する彼らは師匠オコネルの行方を追い続けていますが、その旅の中で彼らも成長を続けています💨
真覚醒でどのような変化がもたらされるのか、ぜひ最後までお楽しみ下さい!



真エージェント

「あの話は本当なのか?」

男は、まるで初めからその場所にいたかのように現れた。
夜通し路地裏の奥に集まって、何かの模擬実験をしていた彼らは
突然現れた男の姿に慄き、武器を構えた。

「師匠の痕跡を消して回る奴らがいるという話だ」

抑揚のない乾いた口調で言う。
男は予想していたかのように、返答の代わりに浴びせられる銃弾の洗礼を軽く躱した。
躊躇なく振りかざされた男の剣が闇色の軌跡を描いた。

自身が残した剣気の中に溶け込むように消える男の後ろ姿。
彼はいつの間にか、頭と思われる者の背後を取り
任務手配書を一度見直し、地面に捨てた。

やがて、夜空の月がどこかに消えたような完全無欠の闇が訪れた。
時折点滅する銃弾と剣光。
その都度、死を暗示する断末魔の悲鳴が響いたが、すぐに静まった。

最後の終焉が暗闇の中に沈むと
男は再び昇る月明かりの下に姿を現した。

「最後の任務か……」

現場に残る自身の痕跡を消した男は
いつものように懐中時計に目をやり、暗闇の中へと消えていった。

真トラブルシューター

ここへ来るまでの経緯か?
そんな漠然とした質問を振られても、どこから答えればいいのか分からねえけど……
どうやら事の始まりは月光酒店のカウンターだったようだ。

あれは戦に負けた時飲んだ酒だった。
酒はいつ飲んでも美味いもんだが、不味く感じる時もあることを初めて知った。
普段から愛飲している酒が苦く、酔っちまいたいのに頭が冴える。

しばらく飲み続けているうちに、ふとこう思ったんだ。

「まあ生きてりゃあ負けることだってある。次勝てばいいだけのことじゃねえか?」

すると酒の苦味が消え、なんとなく席を立つ意欲が湧いた。

そして夜明けからマガタに乗り込み、火力を強化する方法を求め天界全域を走り回った。
不安定な爆弾を扱う西部無法地帯のカルテル残党たちから
エリートたちが集まるイートン工業地帯の発電所、そして使徒ルークの技術力が集約されているという死者の城まで……

新しい火器を手に入れるため、まるで狂気に満ちたかのように走り回った。
そしたら、いつの間にか周りから「ハードボイルド」と呼ばれるようになっていた。まあ、悪くないあだ名だ。

そして数々の試行錯誤の末、一つの弾頭に複数のCTF(Crisis Terminate Flame)を搭載した薬莢を作ることに成功した。
特に新しいものはないが、既存の火薬を圧縮してより軽く、何倍も強力な連鎖反応を起こせるようになったのだ。

ん? あのトラップは何だ?
ほう、こんなに危険なブツを適当にぶちまけるわけにはいかねえな。
それに、いくら火力が強くても相手が爆発半径から逃げちまったら、せっかく設置した火薬がただの花火になってしまう。

あの火薬を発動させながらトラップの中を抜け出す方法か……
まあ、これはあの無法地帯の暴走族の連中から得たインスピレーションなんだが、うまくいくかどうかはわからねえ。
一度試運転してみればわかるだろう。間違ったとしても、死んじまうかケガするかのどっちかだろうしな?
だからお前はビビらず、ここで爆発の半径と規模の測定でもしといてくれ。

- 真トラブルシューター、爆破実験場の科学者へ

真ヒットマン

「浮かない顔だな? ビル、ブランド、俺の説明では満足いただけなかったか?」

男が話し終えると、3人が集まった室内に妙な緊張感が漂う。
沈黙を破ったのはビルだった。

「確かに俺たちじゃなければ、試すことすらできないだろう。
実現できれば、なかなかの組織戦術になりそうだ。しかし……」

ビルがしばらく口を噤んでいると、次はブランドがビルの言葉を引き継いだ。

「この戦術を作動させるには、もう1人、剣をまともに扱える奴が必要だ。
それも俺やビル程度では話にならん。せめてボスと同等の水準のな」

2人の反応に、男は満足げな笑みを浮かべた。
男が何か言い返そうとした時、外から騒々しい音が聞こえてきた。
銃声に反応したブランドは硬い表情で無線機を手にした。

「ボス! 怪しい者がそっちに向かった」

無線機越しに人が倒れる音が聞こえる。
暫くして静まり返ったドアの外から、落ち着いた調子のノック音が聞こえてきた。
誰も反応しなかったが、やがてノックをした者がドアを開けた。

「あれ? 誰かと思ったら……まさかこうして再会するとはね」

平然とした様子で近付いてきたのは、古びた長刀を背負った老年の女だった。
ビルは嬉しそうな表情をして座り直した。
ブランドはドアの外で気絶している隊員たちを見て、唖然とした。

「腕が鈍ってやしないか心配したが……問題なさそうだな」
「何言ってんだい? 先輩ですら察知できなかった奴らだよ? もし現役だったら、この程度のお仕置きで終わらせやしないさ」
「そりゃ心配もするさ、ローラン 。長いこと現場を離れていたんだからな。
ところで、今日はボスに呼ばれて来たのか?」
「ああ。ウチらのダーリン以外に私を現場に呼び戻せるような奴がいると思うかい?」

ローランの視線が男に向けられたが、男は強ばった表情を浮かべている。
それを見た彼女がため息交じりにこう言った。

「相変わらず堅苦しい男だね? 冗談さ。まだ引きずってるのかい……」
「久しぶりだな。昔の思い出話は後にして、お前を呼んだのは――」

男の説明が続くとローランは驚きしばらく放心状態になるが、次第に興味を示しはじめた。

「……なるほど。それで私に、このD.Tacticsって戦術の第2の翼になってくれってことか。
一度手を洗ったヒットマンに任せるには、少しばかりハードな依頼だね?」

ローランは弱音を吐いてみせたが、ビルとブランドには彼女の気持ちが
すでに承諾に傾いていることに気付き、そっと笑みを浮かべた。

「ところで、ここまで念入りに準備して、一体誰に挑むつもりだい?」

男はローランの問いかけには答えず、夜が明け始めた窓の外を眺めた。
黄昏たちによって作られた翼が再び飛び立つ時間だった。

真スペシャリスト

「ここは……?」

何かを探していた男が見つけたのは、宙に浮かぶ2つのコアだった。
首を回し周囲を見ている男は、ある事実に気付き興奮を隠せないでいた。

「そういうことか! ついに空間の構築に成功したのか?」

長年の願い通り、コアエネルギーで作られた特殊な空間が男の周りに広がっていた。
男は抱きかかえているコアブレードとコアピストルを取り出した。
手垢にまみれた武器は、男の仮説を実験できるようカスタムされた状態だった。

「どの経緯で空間構築に成功したのか、すぐにでも戻って実験データを振り返ってみたいが……
いずれにせよ、今こそ縮退炉についての理論を証明する絶好の機会だ」

考え事を終えた男は、手元のコアブレードを力強く地面に突き刺し
コアピストルの動力源を取り出し、コアブレードのポンメルに取り付けた。
やがて周囲の大気が揺れ動き、高密度のエネルギーによって展開されたコアブレードの剣身が、次第に朱殷色に光りを放つ。
わざわざ測定しなくても、コアエネルギーが狂うほど噴出されるのが見てわかる現象だった。

「うぅっ!」

グリップを握ると、男の両手に煙が立ち上った。
保護グローブを着用しているにも拘わらず、信じられないほどの生々しい痛み。
苦痛に耐えながらも男は、自分の思い通りに運用されるエネルギーを見て微笑んだ。

「そうか……俺の理論は間違っていなかった」

次の瞬間、男の手でブラックホールエネルギーを存分に放出していたコアブレードが
地平線に沿って大きく回転し、コアエネルギーによって創られた空間を粉砕した。

男の周囲を旋回していた2つのシンギュラリティコアだけが、何かの眼のようにその姿を見下ろしていた。



以上、ガンブレーダーの真覚醒ストーリーでした!
次回はいよいよラスト!
アーチャー&外伝キャラクターの真覚醒ストーリーを公開します。お楽しみに🎵

GMフォルテでしたヾ(゚ω゚)ノシ

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