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真覚醒ストーリー 女プリースト編
2023.09.13 17:04
こんにちは!
GMフォルテです。
9月になり、アラド戦記は17周年を迎えましたね!
正確には2006年9月20日にオープンサービスを開始しました🥳
この頃からアラド戦記をプレイし続けている古参プレイヤーの方は本当に凄いと思います!
ぜひこれからもアラド戦記をプレイいただけたら嬉しいです🎵
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自分がいつアラド戦記をプレイし始めたのかが分かりますので、
ぜひ応募して確認してみて下さいね!
今回の真覚醒ストーリーは女プリーストです!
強い信念を持って悪と戦っている彼女たちですが、
新規でキャラクターを作成した際に見られるムービーがなかなかに衝撃的で印象深いです。
神に仕える彼女たちの気になるストーリーをお楽しみ下さい✨
真クルセイダー
「神に祈ります。
授けてくださった名のもと、信念を伝え罪深き者たちに献身することで救ってきましたが、
まだ自分の中にある闇が、全て消え去った訳ではないことに気が付きました。
どうかこの闇を祓う教えをお示しください。そして苦しみに喘ぐ人々を救う力を私に与え給え……」
祈りから77日目になる日のこと。
ある者は、神に祈りが届かなかったのだと言い、
またある者は、人間の能力外のことだから、神には叶えられないと言った。
しかし、昼夜を問わず続けた彼女の切実な祈りを、神は見捨てなかった。
77日の祈りの末、授かった答えは夜明けを告げる太陽のように輝き、
鳥のさえずりのように、甘く心地のいいものだった。
その声は光と音楽であり、そして天使の囁きであった。
答えを求め続け、げっそりとやつれてしまった女の元に、天使たちが舞い降りたのだ。
「そなたは、闇から抜け出すための自由を求めているのか」
それは神の声、そして天使の演奏であり、内面を見抜く光の窓でもあった。
「そうではありません」
女は組んでいる手に力を込めて、首を横に振る。
「そなたは、この世を君臨する力を望むのか」
微かに聞こえてくるバイオリンとフルートの音色に、女は頭を横に振る。
「そうではありません」
指に力を込めて切実に祈りを捧げる。
「この身体は神の眷属、神の一部です。私は己の闇に屈服せぬ信念を求め、
罪多き者の苦しみを背負う意志を望みます」
枯れた木の枝のような指を握りしめる女から
圧倒的な気迫と光が溢れ出していた。
まるで新たな大天使の誕生を目撃したかのように、七人の幼い天使が彼女の傍に降り立ち瞳を閉じた。
眩しい光とともに、彼女の首元の十字架が光を放った。
「そなたの祈りに七人の天使が応えるであろう。そして我の元でこの世の喜びと悲しみを伝えるのだ」
鮮明に届くその声を聞いた女の頬に涙が伝った。
「これは我の権能。シャピエルにより皆を助け、悪しきものを滅するのだ」
新たに誕生した大天使の傍らで、他の大天使たちが嬉しそうに羽ばたいた。
シャピエル、レミディオスの信念と意志を、間近で伝える大天使が地上に降り立った日のことである。
真異端審問官
炎を纏う黒い手に足首を掴まれた時の重さを知っているか?
断末魔の苦悶の中、視線を交わした瞳を覚えているか?
恨みと怒り、悲しみで絡み合った彼らの記憶は、罪悪感と哀れみの蔓となり身体を締め付ける。
惰弱だ……
私が歩く道は地獄の茨道。それなのに何故使命を果たすことに、そのような感情を抱くのだろうか。
使命によって穢れた手は真っ黒に焦げてしまったのに
この炎を纏う手で誰の手を掴むというのか。
私に掴めるものといえば、斧しかありません。
私が叫ぶことを許されたのは、審判官としての律法ですから。
どうか私の惰弱さに裁きを!
地獄の劫火で私を締め付ける棘を燃やし、
地獄の溝で蹲る私の胸に楔を打ち込んでください。
そして、不浄が燃え尽きこの肉体が灰になった時、
無間煉獄の空を見渡せるよう、お施しいただけないでしょうか。
地獄の炎のような劫火が身体を覆い、己を締め付ける不浄の棘はあっけなく砕け散り
炎が刻まれた肉体の精神はより強く清らかになる。
この者にはまだ、この斧で果たすべき使命が残っているのだ。
「使徒」を罰する審判の時が待っている。
私の贖罪が神に届いたのなら、使命を果たす日までこの肉体が燃え尽きることはない。
もしそうでないなら、私もまた燃やすべき異端であるゆえ、纏う炎を恐れるはずはないのだ。
この焦げた手で掴む斧の炎が消えない限り、
肉体に刻まれた炎の記憶が私を導いてくれるでしょう。
罪を犯した者よ、私を恐れよ。
私の祈りで地獄の劫火が現世に現れた。
信ずる者は畏れよ。
安息はこの炎の果てに必ずあるのだから。
- 「贖罪の祭壇」での告解
真巫女
花びらのように靡く装束の袖とともに、女はそそくさと石畳の上を滑るようにして移動する。
蝶のように軽やかで優雅な動きだが、額には小豆玉のような大粒の汗が浮かんでいた。
「危険です!」
引き止める先任巫女の声が聞こえる。
「これ以上は……このまま神竜の力を吸収し続けたら、完全に同化してしまいます!」
その切羽詰まった声に、女は淡々と応えた。
「それが天の意であるのなら、最後まで受け止めます」
断固たる意志を示した女の声を聞き、先任巫女は口を噤む。
すると傍観するかのように壁に寄りかかっていた男が、面倒くさそうに口を開いた。
その男の肩には炎を吐く小さな生き物が乗っている。
「まさか知らない訳ではないだろう。神竜と同化したら、お前はもう人間ではなくなるんだぞ」
女は一歩も引くことなく男の目を見返した。
「いいんです」
面倒くさそうな態度とは裏腹に、男の目は直情的で鋭い。
「下手をするとお前の存在は消え、神竜だけが残るかもしれない」
「……」
少し動揺が見えたが、女は決然たる瞳で男を見上げた。
「天の力を完全に支配できるなら……その力で多くの人を救えるなら……構いません」
すると男は引き止めるのを断念したかのように、両手の平を上に向けた。
「なら、神竜になろうが、神竜に喰われようが……好きにしろ」
頭を掻きむしりながら、朱雀とともに神殿を出て行く男の様子から、自身に向けられた配慮と心配が混在していることがわかった。
女は覚悟を決める。それが、自らが選んだ代行者としての最後の使命だったからだ。
呼吸は荒くなり、ゆらゆらと揺れていた装束の袖は激しく靡き
黒雲の間から、女の舞う動きに合わせて稲妻が走った。
雨風で濡れた装束が女の身体に圧し掛かる。
それでも女は舞い続ける。
フラッシュを焚いたかのような稲光によって、女の姿が見え隠れする。
空を裂くような雷鳴に時空が停止したかのような静寂を感じた。
女はそれを全身で受け止める。両手を上げて空を、足で大地を支え、神力を極限まで引き上げた。
再び稲光が走り、この世が閃光に染まると思われた刹那
どす黒い雲の間から、深淵が潜んでいるような青い瞳が女を見下ろしていた。
息が詰まり、頭の中が真っ白になる経験。
しかし、それは恐怖からではなく、畏敬の念に近いものだった。
その存在も女を待っていたのだろうか。
待っていたに違いないと感じた。
伝言も、言霊の力もなしに、巨大な神竜が暗雲を切り裂き、恐るべき速度で飛んでくる。
その巨大な威容に押し潰されそうになったその時、
神龍は女と一体化するかのように体の中に潜り込んで消えた。
女は、魂が膨れ上がるほどの凄まじい気を感じながら、堪えていた息を一気に吐き出した。
そして金色に光る胸に両手をあてて目を閉じた。
さっきまでの嵐が嘘のように、金色の空が女の頭上に広がっていた。
真ミストレス
少女よ、悲しむでない。
お前が刈り取った罪悪は、その柔らかな肌を切り裂き、蘇るだろう。
最後の突き出した罪の破片が不純の底を掘り、いずれ我へと捧げられるがゆえ、
お前は飛び上がり我に告げよ。
さすれば七つの原罪を赦し、安息に至るであろうから。
罪を刈ることを恐れるなかれ。
壱の罪、右肩を斬り裂いて生えてくる傲慢な蝙蝠の翼、
その傲慢な羽ばたきは、天使が導く馬車の車輪に踏みちぎられるであろう。
弐の罪、左の背から這い出てくる貪欲な鴉の羽、
油の煮え滾る釜に身を投げ込まれるであろう。
参の罪、右背中に突き出した猜忌に満ちた蛇の口、
冷え切った氷水に浸されるであろう。
肆の罪、思慮分別のない怒りは飢えた狼の如き、
その翼が我に触れた時、生きたまま身を引き裂かれるであろう。
伍の罪、淫欲に溺れる蠍の尾、炎と硫黄に蒸されるであろう。
陸の罪、貪欲の歯牙を持つ者、死ねぬまま蝿や鼠を貪ることになるであろう。
漆の罪、怠惰な驢の魂、蛇の巣穴で永遠に転げ回るであろう。
あらゆる罪悪の根源を抱いたお前は、この世の痛みであり、我の傷でもある故、
恐れるなかれ。
苦しみと忍耐に耐え散華するお前の翼は、どの天使の翼よりも高潔で美しいものである。
そして、何よりも清らかで真なる存在として生まれ変わったお前を、皆が崇めるであろう。
傲慢な者は跪き
貪欲で嫉妬深い者は頭を垂れる。
淫欲に溺れ怠惰な者は、目を合わせることさえできぬはずだ。
お前の存在は、罪にとって恐怖であり罰である。
空を覆う漆黒の翼が、この世に告げる安息となるであろう。
以上、女プリーストの真覚醒ストーリーでした!
次回はシーフの真覚醒ストーリーを公開します。お楽しみに😌
GMフォルテでしたヾ(゚ω゚)ノシ