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    真覚醒ストーリー 男格闘家編

    2023.05.31 18:01

こんにちは!
GMフォルテです。

本日のアップデートで新規コンテンツ「大魔法使いの次元回廊」が実装されましたね!
バカルレイドよりも必要な名声値が低く、ハードルもそこまで高くないコンテンツかと思いますので、
名声値が足りているキャラクターがいる方は、ぜひ挑戦してみて下さい!
ストーリーもかなり興味深い内容になっていますので読んで貰えたら嬉しいです😄

今回は男格闘家の真覚醒ストーリーをお届けします!
拳を武器に戦う彼らは、真覚醒の先に何を見つけるのでしょうか。
お楽しみ下さい💖



真ネンマスター

木は森を成し、石は岩場を成すように、
どんなちっぽけな存在でも、大いなる念を抱くもの。
自らの力にうぬぼれる者こそが最弱であり、
ちっぽけな存在とはまさに自分なり。

若かりし頃、怒りに目がくらんで力ばかりを追い求めたが、
振り返れば愚か極まりないこと。
誰もがいずれ死を迎える定めなのに、必死になって足掻き、
生き残りをかけて滑稽な真似を重ねた。
自らの行いを後悔し、ちっぽけな命が森や野原に助けられた時、
すべてを取り払ったと思った。

しかし、生まれたばかりの赤子がわっと産声を上げるように、
死の恐怖から解放された今、ようやく目覚め始めたのだろう。
目の前に広がった自然勁があまりにも美しく、もう一度目に収めたかったが、
目に焼き付いた烈々たる光輝が、そうはさせてくれぬ。

わが身にはまだ烈々たる光輝が残り、思うがままに動くことができず、
若かりし頃、自らの命を削って手に入れた力も
自らの命を守るための努力も
すべてが無意味で、我にできることは苦々しく笑うことだけ。

しばらく苦笑いしてからようやく開いた目には、
烈々たる光輝の代わりに慈悲深い金眼が留まって我を見つめる。
我もじっと金眼を覗いてみたら、
まさにこれこそが私が見たかった自然勁そのものだった。

真ストライカー

どこか壊れかけているとも知らず、長々と勝利の余興に浸っていた。
圧倒的な力の差にひれ伏した時にはもう、己の滑稽さを噛みしめることしかできなかった。
俺の力は死をも恐れない無謀さだと思っていたのに、
この生温い炎は一体何だ。
俺の才能は邪派だと見下す奴らの不意を突く自由奔放さだと思っていたのに、
この型にとらわれた動きは一体何だ。

不甲斐ない。
あまりの不甲斐なさに、顔すらあげることができない。
闘気が冷めていく。
体にまとった炎が消えていく。

何もかもが燃え尽き、灰になってしまったと断念したその瞬間。
脈を打つ心臓の熱気に、ふと我を取り戻した。
変わり果てた自分の中に、今もまだ変わらないものがある。

自らをストライカーと称した日のことを思い浮かべた。
傷だらけの体を引きずり勝利した時の無謀さを思い浮かべた。
己の真の姿を思い浮かべた。
心臓の炎が体全体に燃え移り、炸裂し始める。

無鉄砲だと言われてもいい。
それが本来あるべき姿だ。
無様だと笑われてもいい。
そもそもお前たちとは歩む道が違う。

渾身を込めた拳の一撃を食らわせろ。
一撃に一撃を重ね、何度でも打ちのめしてやれ。
その連撃こそが、全てを燃やし尽くす一撃となる。
全てを燃やし尽くす、永遠不滅の火花なのだ。

真喧嘩屋

「くっ……卑怯な……!」

重い図体がどすんと音を立てて地面に叩きつけられた。
その体には何十もの針が刺さり、鈍器で打たれたような痕が残っている。
毒により壊死した皮膚は、到底見ていられるものではなかった。
中には吐き気を抑えきれず群衆に紛れて逃げ出す者もいた。
やがて全員の視線が、大柄な男を打ち負かした独眼の男に向けられた。
刺激的な決闘を求めていた者たちですら、想像を超える残酷さに幻滅を覚えるほどの光景。
非難の眼差しが独眼の男に突き刺さるが、
男は顔色ひとつ変えなかった。

「卑怯だと?」

男が大柄な男の耳元に口を寄せた。

「デスマッチでそんなことを抜かすバカがどこにいる?」

ぐったりと泡を吹いている男に聞こえるはずもなかったが、
群衆の耳にはその言葉がはっきりと届いていた。
男は大柄な男を持ち上げ、再び地面に投げつけた。そして、自分を囲う群衆に目を向けた。

「甘いんだよ。お子様遊びには付き合ってられねえ」

男のおちょくる態度に業を煮やした者たちが声を張り上げた。

「生意気な!」
「奴を殺せ!」

何人かが武器を構えて前に出た。
倒れた大柄な男に金を賭けていた者たちだった。
彼らが行動に出たのは、侮辱に対する仕返しのためではない。
金を失った鬱憤を晴らすためだった。
新たなデスマッチの開幕を予感した群衆は、我も我もと金を賭け始めた。

このありさまを予想していたかのように、男は無表情のまま腕をだらりと垂らした。
数十もの鎖が鈍い摩擦音を轟かせてずり落ちた。
危険な雰囲気が漂い、群衆の視線が再び男に集まった。

「皆に伝えろ」

終始無表情だった男が、初めて感情を顔に出した。
ゾッとするような冷笑を目の当たりにした者たちが凍り付いた。

「馬鹿げた裏通りを片づけに、この俺が戻ってきたと」

しばらくの静寂を破り、男が腕を荒々しく振リ回した。
彼の気分に応えるように鎖が疼き、周囲の建物へムチのように振り下ろした。
紙を切るかのように建物が砕け散り、その残骸が群衆の頭上に降り注ぐ。
悲鳴が飛び交う惨状。阿鼻叫喚とはこのことであった。
男の顔に、狂気に満ちた笑みが浮かび上がった。
男は手に持った爆弾をぽいと投げながらつぶやいた。

「もしも生きていられるならな」

舞い上がる埃と共に爆発音が裏通りに鳴り響いた。

真グラップラー

純粋な強さを追及すること。それ以外は全て排除する。
黒震団唯一無二の規則であり信念。
その信念に基づき、数えきれないほどの道場を破ってきた。
多少過激ではあったが、民衆の強力な支持を得てこれまで生き延びてきたのだ。

俺は悩んだ。
俺たちは、真の強さを追及していると言えるのか?
本能に内在する闘争心を見せつけるために、義賊を装っているだけではないか?
道徳心に欠けた者たちよりまともな人間だと自慰に浸り、本来の信念を見捨ててはいないか?
果たしてこれが、本当に黒震団が追及しようとしていたものなのか?
いや、そんなはずはない。

俺は悟った。
強さを追及せんとする心が、歪んだ闘争心となってしまった今、
我々に未来はないということを。
我々の信念を振り返り、
悩み抜き、
苦悩を乗り越え、不動心の境地に辿り着け。

俺はもうその境地に至っている。
闘気は洗練されているが過激で、素朴だが美しく。
力で山を引っこ抜き、気骨が世界に覆い被さる。
お前もその境地に辿り着いたなら、俺のところに来るがいい。
俺が手ずからお前の資質を試そう。
黒震団の跳躍はそこから始まるだろう。

- 黒震団主令



以上、男格闘家の真覚醒ストーリーでした!
次回は女格闘家の真覚醒ストーリーを公開します。お楽しみに✨

GMフォルテでしたヾ(゚ω゚)ノシ

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