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    真覚醒ストーリー ナイト編

    2023.10.18 19:08

こんにちは!
GMフォルテです。

本日!ARAD PARTY2023の事前応募が開始しました~!!
開催日は2023年11月12日(日)
場所は東京のベルサール渋谷ガーデンです✨
今回のオフラインイベントでも様々な企画を準備していますので、ぜひ皆さん遊びに来て下さい!
懐かしのあの人が現れるかも…?

今回の真覚醒ストーリーは、ナイト編です!
この世の創造者であるカロソを探す使命を持った彼女たちですが、
それぞれ様々な物語が用意されているようです。
ぜひご覧下さい!



真エルブンナイト

高貴な魂が芽吹かせた苗は、一段と立派に育つ。
平和を築くために斃れた者たちの魂はグランプロリスに集まり、神聖なる世界樹「エウディア」を発芽させた。
空高く伸びたエウディアの樹冠に広がる「生命の庭園」には、他では見られない美しい植物が咲き乱れている。

「エルダール、それは君の意志で言っているのですか?」

まるで別世界のように、月明かりも新緑色に輝いていた日のこと。その庭園を2人の妖精が歩いていた。
エルダールと呼ばれた妖精は、エウディアの影の下で戯れている一角獣と精霊たちを見下ろしていた。

「あなたが何を心配しているのか分かっています」

エルダールの視線がエクテレの後ろ側にある庭園の中央で止まった。
庭園の中央には、エウディアが造った「大自然の精髄」が込められている泉がある。
この泉はエウディアが宿す生命のオーラが形象化されたもので、大自然の力を得ようとする戦士たちはこの場所で儀式を行った。
そして彼女はエウディアの許しを得て、その泉水をすでに5度も飲んだ妖精族一の偉大な戦士だった。

「エクテレ様、エウディアが私たちに力を与え続ける理由は何だと思いますか?」

初めて泉水を飲んだ時、彼女はエウディアの加護を受け、大自然に満ちた力を体内に蓄えることができた。
二口……三口……四口……
泉水を飲むほどに、彼女は周りの精霊、神獣と同化し、彼らの力を借りることができるようになり、
五口目には、全身に広がる大自然の気運を自在に操る境地に達したのだ。

「それは、秩序を乱す存在たちを倒すためではないですか」
「どうでしょう。だとしたら、ここはあまりにも平和です。
エウディアが授けた力は、単にこの平和を守るには十分すぎると思います」

足を止めたエルダールは、真っすぐに彼を見つめた。
彼女の瞳はどことなく別の場所に留まっているようだった。

「泉水を飲んでからは、私と繋がっている別の次元の私が、この泉の力を扱っているのが感じられます。
こことは違い、戦争と混乱が平和を遥かに圧倒している地なのかもしれません。
もしかしたら、エウディアは私を通して、異次元にいる私自身に力を与えているのかもしれません」
「エルダール、君の考えを疑っているわけではありません。 たとえその意志が真っすぐで誠実であったとしても、エウディアの祝福なしでは、どんな戦士だろうと泉水を飲むことはできないのです」
「……」

その時、一筋の月明かりがエウディアの葉を伝い、彼女の身体に浸み込んだ。
そしてエウディアの木陰でくつろいでいた最強の一角獣「フィロシス」が生命の庭園を舞い上がり、
偉大なる戦士のランスに宿った。
エクテレは驚いた表情を浮かべ、口ごもってしまった。

「どうやら、これがエウディアの答えなのでしょう」

エルダールは後ろに下がり、道を空けたエクテレを横目に泉へと歩いて行った。
彼女が手を差し出すと、エウディアから眩しい光を放つ硬い樹皮が落ちてきて、彼女の盾とひとつになった。
それは世界樹エウディアが、自身の力を許した戦士にだけ授ける確かな証である。

月明かりも新緑色に輝く、美しい夜の出来事だった。

真カオス

これは光なき世界の太陽の話。

長い苦悩の末、悪魔たちを転移させていた次元の扉を閉じた時も
私の心臓に移った黒い炎を消すことはできなかった。

私たちにとっての唯一の信仰が、戦いそのものに変わってしまったのは随分昔のこと。
戦いが続くに連れ、私たちの信仰は強固になり、
人間たちに捨てられた悪神の権能もまた、強さを増す。

まるで私たちを試すため、次元の閉扉を待っていたかのように、
次元を超えた先にある地獄の巨大な存在は、より強く狡猾な悪魔を解き放つ。

この戦いに絶対的な善も悪もない。
剣を前に跪くあのデーモンたちのように。
徹底した力の論理だけが、昇沈する太陽のようにその場を守るのみ。

輝いていた過去を切り離し、闇の中に閉じ込められていた黒い太陽は
完全な光でも闇でもない混沌の存在たちのために自らの身を燃やす。

私は光なき世界の光。
私に従うのだ。そうすれば、神の権能が開かれるであろう。

真パラディン

ヒビが入った盾は、少しの衝撃で割れてしまう。
対決で敗北後、彼女は信仰という盾にも疑念というヒビが入っていたことに気付く。

それを祓うためにしたことと言えば、再び武器を構え己と向き合うこと。

終わりなき自身との戦いの末、祈るように倒れ込んだ彼女を、燦然なる光輝が照らしていた。
その輝きは目も眩むほど眩しいのに、何故かその光から目が離せずにいた。

「次元を超えた意志よ」

異世界の自分に触れた時と同じ感覚。
しかし、光の中に宿る巨大な存在の気をはっきりと感じた。

「この気は……?」
「あなたの意志にはいつも驚かされます。
高貴なる献身に感謝し、新たな知恵を授けましょう」

次の瞬間、フレイン・アンジェリカから次元の先にある亀裂を伝い、七天使の精髄を授かった。
大半を流失したものの、依然として強力な気運である。
彼女の背中に生えた七枚の翼が、彼女を優しく包み込んだ。

「しかし、太古の知恵よ……
私が使命を成し遂げるには、まだ早いのでは?」

しばらく沈黙が続いた後、
光から鳴り響く優しい声が、疲弊した彼女の心を慰めるかのように撫でまわした。

「確固たる信念と強靭な意志で、最前線に立ち皆を導いたのは、あなたです。
最後まで、与えられた使命を諦めてはいけません」

やがて、決意の表情を浮かべた彼女の背中に八枚目の翼が顔を出した。
超越者の力を受け、自らの信念で発現させた信仰の証。
メタトロンの翼が次元を超え、その姿を現した瞬間だった。

真ドラゴンナイト

最初に限界という壁に気付いたのは、自分自身だった。
誰かさんには未熟にみえてしまう直線的な戦い方。
その壁を越えるために、何日も眠ることなく、数々の方法を考えた。

巨大な手に身体を握られているような痛みを堪え、しきりに剣を振るう。
酷使された肉体から血が排出されるほどになって、
ようやく安堵の息を漏らし、自身を顧みることができた。

床にはドロッとした血溜まりができている。
これまでの戦いの記憶が、走馬灯のように頭を駆け巡る。

その時、次元を超えた先から伝わってくる妙な感覚に気付く。
本気で強くなりたいという意志に反応したのだろうか?
異次元に届く自身の声が、体内に流れる竜族の血に何かを呟いた。

その声が固い誓いとなり、血管を流れる竜血に宿った。
誓いは竜王としての権能よりも内的で、原始的なる竜族の感覚を目覚めさせた。
アストラの息吹が、握っていた剣を包み込むのを感じた。

長かった道のりのスタートラインに再び立つような感覚ではあったが、嫌な気はしなかった。
私は溢れる力を抑えきれず、咆哮するアストラの背に跨り角を撫でてやった。
この悩みの終着点は最初から1つしかなかったのだ。

より強い力で慈悲なき攻撃を敵に与えること。

私という爪を向け、敵の体内を流れる血液に
竜族という名の恐怖を再び刻んでやる。



以上、ナイトの真覚醒ストーリーでした!
次回は魔槍士の真覚醒ストーリーを公開します。お楽しみに😄

GMフォルテでしたヾ(゚ω゚)ノシ

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