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    真覚醒ストーリー 女メイジ編

    2023.08.16 14:15

こんにちは!
GMフォルテです。

毎日暑い日が続いていますね💦
学生の方は夏休み、社会人の方はお盆休みの真っ最中でしょうか。
お盆休みが無い社会人の方は、一緒にお仕事頑張りましょう😆

さて、今回お届けするのは女メイジの真覚醒ストーリーです!
魔界からアラド大陸にやって来た彼女たちですが、それぞれの物語を持っています。
可愛くて強い女メイジの物語をご覧下さい💞



真エレメンタルマスター

「何のために、真理の果てを追い求めるのですか」

レイジンの質問に、彼女は不意を突かれたようだった。
“何のため”、ね……
元素とマナの根本についての秘密を明かそうとする、知識の探求欲?
それとも、超越的な力をさらに超えた森羅万象の道理を悟ろうとする、力に対する渇望?
答えが出せないまま動きを止めた彼女を見て、エレメンタルマスターとして初めて『超越段階』を経験した者であり、
それを『オーバーマインド』と命名した当人であるレイジンが、粛然とした眼差しで遠くを見つめた。

「私も一時期、超越的な力の果てを追い求めていました」

そう言って過去を振り返るレイジンの瞳は、ぼんやりとした灰色に染まっていた。

「私はただ、無限の超越世界……その一角を覗き見たに過ぎません。
しかし、そこから見出した手がかりは、ひどく現実的でありながら無残なほど非現実的なものでした」

一時期テラコッタの繁栄を夢見ていた純粋な知識の探求者だった彼女の視線が、標的を失った矢のように力なく地に刺さった。
今の彼女は、止まった時間の中で彷徨う超越者の残像に過ぎない……

レイジンの目には、この上なく空虚な宇宙が映っていた。

「もしかすると……」

そう言って言葉を濁すレイジンの視線が、こんどは彼女に留まった。

「真理の果てに届きたいという考えが、間違いだったのかもしれません。
考えてみればこの全ては、果てではなく始まりから来ているのですから」

レイジンの傍を吹き抜けた冷たい風が、彼女に降り注いだ。
頭の中が澄み渡る気分だった。

「元素とマナ……いや、あの偉大な『使途』や、目に見えない微生物もまた、宇宙という根源から始まっている……
私はその微弱で遠大な真実を前に引き下がりましたが……あなたなら、到達できるかもしれません」

無彩色だったレイジンの表情が、微かに緩んだように見えた。

「始まりの根源に」

真サモナー

暗闇の中、一筋の残像を焼き付ける光よ。
空虚の中で貪欲をささやくこだまよ、聞こえるか。

そなたは魔界を照らす者でありながら、世界を陰で覆い尽くす者。
貪欲に喘ぐ夜空の支配者であり、夜よりも深く、深淵の闇をささやく者。

我の声に応じ、黒い貪欲を見せたまえ。
我もまたそなたの誓いに応じ、貪欲の生け贄を捧げよう。
貪欲を捕食し、傲慢な者どもに恐怖を植え付けろ。

それがすなわち我の望みであり、そなたの存続理由である。
全ての式の根源であり、静寂な魔界の夜空よ。我の叫びに応じたまえ。
限りない空虚に飢えたそなたに、この上なく深い闇と果てしなく明るい光を与えよう。

我によりそなたは世界を貪り、我はそなたを通して念願を叶えよう。
深淵の中で息を凝らしている存在よ、答えよ。
月の裏に隠された虚像の存在よ、面を上げよ。

我もまた、月の名に背いた者である。
『エクリプス』の名において、偉大なる魔界の空に約束しよう。
そなたと我の行く道を塞ぐ全ての邪を呑み、世界の沈吟を告げよ。

- 「捕食のデラリオン」召喚儀式の呪文より一部を抜粋

真バトルメイジ

光と闇のみが存在していた太古、まだ善と悪の区別すら曖昧だった世界に彼女がいた。
彼女は光と正義を司る存在であり、燦爛で高潔な戦場の女神。

宇宙の元素そのものであり、元素に還る存在。
存在していながら消えゆく無形のオーラであり、一言では定められない存在。
その存在を受け入れるなら、『テアナ』そのものになれるだろう。

だが、看過してはならない。
『テアナ』は元素に還る存在であり、オーラである。
元素の力を欲する者は、テアナと対面することはできない。

川と海が共存できないように、
海に川を収めることなどできない。

だが、この事実を忘れてはならない。
泉から始まった川は、やがて海にたどり着くということを。
違うようで等しいそれらは全て、生命の母なる存在であることを。
最後には誰かを救い、何かを宿すということを……

思い染めよ。
神もまた、太初の宇宙から生まれし気であり、
宇宙に込められた元素もまた、そこから派生したものである。

その真実を悟った者こそがテアナの本身であり、太古の偉大なる存在。
『プリミティブプレセンシア(Primitive Presencia)』と向き合うことになるだろう。

真魔道学者

やっほー! みんな、ごきげんよう!
今日もローラーコースターを作ってみようかな?

ああっ! プルート!
そのキャンディはまだ舐めちゃダメだよ!
もー! マントになっちゃった!
ま、いっか。
マントの手が4つなら、もっとたくさん持てるよね!

それならこの甘いカボチャにも、レッドキャンディを入れてみよっかな?
ニャー!
うんうん! あなたも、グッドアイデアだと思うでしょ?

熟れたカボチャに穴をあけて、キャンディを入れるの!
ひゃっほー! こんにちは、ジャックオーランタン!
加熱炉は任せたよ!

ニャーン!
そうだね! あたしもそう思う!
やっぱ友達は多くなきゃ!

あなたも、あなたも、これも、あれも!
あなたは線路をお願い!
あなたは機関士! あなたは乗客ね!
よーし、みんな! 空を飛ぶ準備はできた?

真エンチャントレス

アダジオ(Adagio)
急ぐことはない。
たった今、幕は上がったばかり……
人形の森に招かれざる者たちのための人形劇は、まだまだ続く。

アンダンティーノ(Andantino)
ゆっくりと伸びるバラのつるのように華麗で冗長な序詞を用意しよう。
バラのトゲのように致命的でありながら、つるが伸びていくようにゆっくりと。
気づかないうちに、彼らにじわじわと浸食していく戦慄のような序詞を……

モデラート(Moderato)
舞台が観客のために動く必要はない。
観客が舞台を求めてくるものだから。
あたしの興味を引こうとする人形なんて、ありふれたものよ。恍惚の境地のようなフィナーレを待望する観客は、いくらでもいる。
あたしは指揮者。結末を待ち焦がれているのは、招かれた者たちのほう。

アレグレット(Allegretto)
ポアント、ポアント。
人形たちが踊ると、観客の視線が釘付けになった。
悲鳴にも聞こえる歓呼の声と沈吟に、戦慄が走る。
フフ……もう、そう遠くない。
恍惚な終章のフィナーレは……

ビバーチェ(Vivace)
ストーリーは軽快なテンポで結末へと向かっていく。
ある者は悲観的に捉え、
ある者は恍惚を覚える。
終章を迎えた空虚感に、名残惜しむ必要はない。
次の人形劇の主人公は、キミなのだから……



以上、女メイジの真覚醒ストーリーでした!
次回は男プリーストの真覚醒ストーリーを公開します。お楽しみに😊

GMフォルテでしたヾ(゚ω゚)ノシ

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