エピソード

いまアラド大陸で何が起きているのか…

エピソード10.審判者マセラスの日誌

「大方のGBL信徒は秘密集団ブラッディパージを知らないだろう。
実は私も今日この集団の首長として秘密裏に任命される前まではこんな団体の存在すら気づかなかった…。
その集団の目的は、自ら闇の中に潜みGBLを裏切る者と教理に反する者たちを密かに処罰することだ……」
マセラスの日誌(前編)…アラド暦985年

「…ロータスの精神攻撃で我らGBLの信徒たちは抵抗すらできないまま、空しくひざを折るしかなかった……。
私は…我らの神聖なGBL教によって、数百年もの間受け継がれてきたレスリ=べイグランスの遺産が、
空しく倒れていくのを見ていることしかできなかった。
だが、今日がGBL教の最後の日ではないはずだ。
ブラッディパージの首長とGBL教主だけに秘伝されている禁じられた呪文書、
そう…ロータスと戦って無駄死にするより、悪魔に魂を売ってでも生き延びて私の魂を持ったまま後を期する。
いつかはロータスを倒してGBLを再建できる日がくるだろう……」
「もはや私の日誌はこれ以上続けることはできないはずだが、わたしの怨念は永遠に残り、GBLの命脈をつなぐはずだ。
いっかGBLの栄光を思い出した者が私の存在を探す時のために、崩れゆく神殿のあちこちに存在の跡を残してある」
マセラスの日誌(前編)最後の章…アラド暦990年

「…べヒーモスの腹の中ではロータスの精神攻撃も届かないはずだと考えたがやはり予想通りだった。
私の体は引き裂かれたが、変わりに信徒の体を借りて生きながらえる事が出来た。
自分の体は失ったが、希望の火は私の魂の中で燃え続けている!
私の計画はもはや本格的に動き始めたのだ……。
(この体になり、睡眠などの生体リズムに拘らなくていいのは意外と便利だった)」
マセラスの日誌(後編)…年度不明

「たとえロータスによって精神支配されているとしても、大切な仲間たちだ。
だが、彼らの数はどんどん減って行く。
これはただの自然死ではない。強力な何ものかの集団がべヒーモスの背中に乗ったからであろう……。
私にとってはむしろ幸いなことだ。
これによって精神支配から解き放たれ、そして私は彼らを復活させる事が出来る。
もう、ここに新しく神殿を建てることも時間の問題となっている。
復讐の時は刻一刻と近づいているのだ!」
マセラスの日誌(後編)…年度未詳

「私の肉体は腐って行き、記憶はどんどんかすかになってゆく。
これは禁じられた呪文を使った罰であろうか。
消えていく記憶の隙間を埋めていくのは、ただ我らのGBL教を空しく減ぼしたロータス、その化け物への復讐心だけだ……。
誰かがこの日誌を見た時には、私は復讐心だけに囚われた化け物へと変わっているだろう。
しかし、それでもかまわない!
この手でロータス…、ロータス、やつを倒せることさえできれば……」
マセラスの日誌(後編)…年度未詳

「いったいなぜ、そなたらは私の神聖な復讐を邪魔するのか!
いったいなぜ、私にこんなに大きな空しさを与えるのか!
我が血色の希望を奪った者たちよ。
みすぼらしい私の腐った体さえ無駄にさせた者たちよ。
永遠に解けることのない、骨の髄までも染み渡るようなこの恨みを、私はこれからどうしたら良いというのだ!」
マセラスの日誌(後編)最後の章…年度不明

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