SEASON4 ACT10 踊る刃

シーフ4番目の職業｢シャドウダンサー｣実装！

高度な暗殺技術を持つ『シャドウダンサー』は、背後からの攻撃（バックアタック）に特化したキャラクター。
敵の向いている方向を見定めながら、適切な対応をとるという独特のプレイが楽しめる。

赤い血で染まりきった 罪と憎悪

暗闇にじっと身を潜めながら生きる人生を、宿命だとか、運命だとか、大げさに表現したくはなかった。
深い夜に咲く月見草のように 美しいと語ることさえなかった。

我々の手はどこまでも赤い血で染まりきったことを、その傷ひとつひとつに罪と憎悪が深く刻まれていることを、
誰よりも我々が知っている。

ただし忘れるな。我々を呼び寄せたのは彼らであり、我々をつくりだしたのもまた彼らである。

自らの罪を認めぬ者は、自らの業に息を詰まらせて死ぬことになるだろう。
彼らの光がいつまで輝き続けるのか、暗闇に潜む我々が最後まで見守ろうではないか。

- 死刑場に残された名もなきシャドウダンサーの言葉 -

ナイトメアと呼ばれたマスカレードの暗殺者

｢突き刺さるように冷たい風が過ぎ去った翌日の朝。つい今しがたまで宴ムードに包まれていた会場には、
黒い死の気配が充満していた｣

これが暗殺集団『マスカレード』のエピソードの中でも史上最悪といわれる「ディアセクの最後の宴」の目撃談である。
この事件は、黒妖精の王の弟ディアセク主催の宴会に招待された104人全員が死体となって発見されるという空前絶後の
惨劇として記憶されている。

ディアセクの誕生パーティー

希代の戦士や魔術師が集い行われたディアセクの誕生パーティーは、アンダーフットの静かで落ち着いた別荘で開かれた。
招待状を持参し、かつ厳格な手荷物検査をパスした者だけが入場できた。

宴会の真っ只中の夜更け、道に迷って偶然ディアセクの別荘にたどり着いた吟遊詩人のチェイビルは、ナグネの星に加護を請い
寝床を頼み込むと、酔っ払ったディアセクは快く彼を客室まで案内した。ディアセクに感謝しながら眠りにつくそのときまで、
身の毛もよだつ惨劇の唯一の生存者になるなどとは想像だにしなかった。

命の終わりと悪夢の始まり

彼を除く招待客全員が一夜にして冷たい死体に成り果てたこの事件は、黒妖精社会だけでなくアラド大陸全域に大きな衝撃を与えた。

それは後にマスカレードと呼ばれる恐怖の始まりであり、生き残った可憐な吟遊詩人の人生の終わりであり、悪夢の始まりであった。
無数の疑惑をかけられたチェイビルは、その一生を無罪証明のために捧げざるを得ないであろうことを想像し、
やりきれなさと悔しさでまぶたを閉じた。もっとも、彼の潔白は後日明らかになるのだが……。

ナイトメアと呼ばれる理由

マスカレードの悪夢はただ一時的なものではなかった。この著名な暗殺集団が解体されたという噂がすでに既成事実と化した
今日においても、彼らの名は変わらず恐怖そのものとして語られており、彼らの影響力の大きさを知らしめる結果となった。

少しでも名の知れた輩にとって、敵が雇ったマスカレードが暗闇に潜んでいるのでは……という恐怖は、生き地獄に等しかった。
冷たい刃が首筋を撫でる恐怖と絶望感に苦しむ人々の暗く長い夜を想像してみるといい。

その悪夢は現実であり、マスカレードの暗殺者をナイトメアと呼ぶ理由は、この歴史的事実に由来する。