Season 4 Act 18 魔槍の主

魔槍士転職　 バンガード

常に戦いの先頭に立ち、誰よりも勇ましく敵を倒す者達がいる。
彼らは魔槍の強力な力に魅せられた者達で、魔槍の破壊力に酔い痺れ、
さらに強い敵を探し続けていた。
命がけの戦いで鍛えられた彼らは「バンガード」と名づけられた。
先頭に立って戦う姿はまさにその名の通りであった。

一つの戦いが終わると、直ちに次の戦場に向かう彼らは止まることを知らず、走り続けた。
死を恐れず、突進する彼らの後を追う多くの兵士たち。
劣勢の中でも諦めないバンガードの闘志と活力は難戦を勝利へと導いた。
しかし、中には彼らの好戦的な気質を嫌う者もおり、その中でも特に
魔槍を恥じていた魔槍士たちはバンガードのことを受け入れようとしなかった。
度々バンガードを殺すために飛びかかる魔槍士も現れた。

だが、バンガードにとってこれは絶好のチャンスであった。
昨日までの友とは言え、
彼らは自分の魔槍をより強くできるチャンスを決して逃さなかった。

バンガード１次覚醒　 レバナント

朽ちて粉々になった体はついに動けなくなり、
削られてしまった精神は尊い意志を抱くことができなくなった。
完全なる停止。長く影を落とす死。
その終わりの局面から帰ってくる…それを奇跡という言葉で片付けたくはない。

もう流す血もない状況で膝を立て、背筋を伸ばして槍を持つその姿は奇怪極まりない。
決して不死身ではないのだ。数千、いや数万回帰ってくるだけ…。
亡霊と呼ばれてもおかしくはないだろう。
死んでも動く。死んだ者が最後まで動けるとしたら生きている者の命を奪うこともできるだろう。
何が彼をそうさせたのだ。どんな執着があれば、硬くなった肺と心臓を再び動かせるのだ。

敵はこの上ない恐怖と共に目を閉じ、覆された勝敗の前に帰ってきた者は…生者となる。

バンガード２次覚醒 　ウォーロード

夢も希望もない毎日に嫌気がさして帝国の貴族の部隊に入隊したことがある。
大きな功を奏せば一儲けできるんじゃないかと思ってな。
死んだら死んだでしょうがないと思ったし。
それだけ当時の俺は何もかもが退屈に感じられた。

ところが、その部隊にはおぞましい奴が隊長として務めていてな。
呪われた槍だの、魂の宿った槍だの、
とにかく見るだけで背筋が凍るような槍を使う奴だったが、
それより恐怖を覚えたのは奴の眼差しだった。
味方も避けるほどの冷たくておぞましい気運が感じられたから。
そんな奴が敵ではなく味方で本当によかったよ。心強かったし。
どんな敵でも奴の振り回す槍になぎ倒されたからな。
しかし、これもしばらくしたら退屈になって…。
戦いが始まる前から勝敗は決まっていたし、俺はただ後片付けをすればよかった。

ところが、あの日だけは違った。それは敵の先頭にもおぞましい気運が漂う奴がいたから。
見た瞬間分かったぜ。奴と同種だと…。

帝国辺境の小さな村のある酒屋での会話より