Season5 Act8 騎士団集結

神聖な5人ミカエラ、ミラン＝ロゼンバッハ、ボルプガント＝ベオナール、
シャピロ＝グラシア、シンヤは遂にオズマを敗北させるのに成功した。
しかし、なぜかミカエラは彼を消滅させる代わりに神聖な存在である
大天使の内部に封印することでオズマの中の邪悪な気運を浄化しようと願い、
これには結果を予測できない賭博のような儀式が必要だったため、
教団はなかなか決断を下すことができずにいた。
ためらう教団を後にし、ミカエラは自分を犠牲にしてオズマの邪悪な気運を
押えつけることで大天使ミカエルの中に一緒に封印される。

そして、皆がミカエラの崇高な犠牲を悲しんでいる時、驚くべき事が発生する。
ミカエラの使徒の力が大天使ミカエルと融合され、オズマの邪悪な気運が
浄化されただけでなく太初の純粋な力に変換されたのである。
これによって大天使ミカエルの神聖はさらに力を増し、
信者たちの信仰や神聖力もより一層堅固なものとなった。

以後、大天使ミカエルは全ての使徒を大天使の内部に封印するよう教団に命じ、
教団は数千年に渡る戦いを通じてようやく最後の使徒を封印する。
世の中を汚していた力が消えるとすぐに七人の大天使は歪んだ時間と空間を正そうとし、
そのために全ての宇宙の根源であり主人であるカロソの痕跡を捜し出そうとする。
しかし、強大な大天使の力でも次元を越えて宇宙のどこかに存在する
カロソの痕跡を探すのは容易ではなかった。
悩みの末に大天使は、自分たちの神聖を下級天使であるパラディンに分けて
次元を行き来しながらカロソの痕跡を探そうとした。

戦闘の終わり際、
傷口からにじみ出る血を拭き取ることさえできず、息苦しそうに立っている一人の少女。
か細そうな体には似合わない重い板金の鎧を全身にまとい、
手には傷だらけの盾を持って立っている姿は今すぐにでも倒れそうだ。
なぜだろうか？勝利は手に入れたものの、
全力を捧げて苛酷な戦闘をしたに違いない少女は傷の手当てもせず跪いて祈り始める。

「世の中の救済者であり、光の代理者である慈しみ深い大天使に賛美を捧げます…
使命を成そうと次元を越えて辿り着いたここは、
未だ世の中を混濁させる使徒を浄化できておらず、
なぜか今までのどの使徒よりも強大で邪悪で、
その影響は地下深い所から空の向こうまで伸びています。
そして、使徒たちが歩き回るここ、特に使徒そのものから今までのどの場所、
どの人よりも強くあの方の痕跡を感じられるということが、
微弱な力と知恵を持った私を混乱させています。
ただ、その方の痕跡を追って前進することだけが
使命へ向かう道であると信じて今日も前に進もうと思います。
願わくは、どうか私が使命を正しく完遂できるよう導いてください…」

短い祈りを終えたが、少女からは微動さえ感じられない。
力が尽きてしまったのだろうか？
瞬間の寂寞が少女に終わりを告げるかのように見えたその時！
強烈な光が祈りに応じるように空間を埋めて少女を覆う。

魔界から天界へ、天界からまたアラドへと侵攻を始めた暴龍王バカルの威勢は
衰えるところを知らなかった。
結局、命のある全ての存在が彼に屈服した。

バカルの軍隊がアラドを完全に占領した瞬間を皮切りに、新しい元年が始まる。
バカル歴1年。不思議にもアラド歴史上最も豊饒で安定した100年の始まりだった。
転移は止まり、竜族の優れた魔法力で大魔法陣は以前よりも強く堅固に保守された。
竜を恐れたモンスターは皆、洞窟の深い所に隠れてしまった。

こうしてバカルの世界が到来したが、
100年という時間は勝利の満足感を風化させるのに十分だった。
一年の終わりを飾る宴会の夜、「竜晦日月の祝日」を終えて処所に戻っていたバカルの脳裏に、
初めて魔界がドラックバルトに結着した時に見た時空の歪みが浮び上がった。
それを利用すれば他の世界に進出してさらに大きな領土を手に入れられるだけでなく、
ヒルダーが持ち去った世界樹の手がかりも見つけられるかもしれない。
決定を下した以上、もう迷う必要はなかった。
彼は世界の支配者で、彼に逆らえる者など誰もいなかったからである。
黒妖精から次元の扉の扱い方を学んだバカルは、
全ての資源を総動員して時空間を歪める巨大な次元の扉を開いた。

しかし、それは次元の扉ではなく災いの扉だった。

命をかけました。
彼らが約束した復讐の日を信じて戦いました。
翼に血が絡みつき、まともに飛ぶことすらできない状況になっても
決して任務を放棄することはありませんでした。

しかし、復讐の日はやってきませんでした。
無数の敵を斬り、何度敵の群れを燃やしても
復讐の日が来ることはありませんでした。

彼らは私たちを利用しながらも、一方では恐れていました。
復讐を果たした後、自分たちに刃先を向けるのではないかと恐れていました。
そのため我々を死地へ送り、不可能な任務を任せて、
最後は黒妖精たちに戦友を売ってしまったのです。

理解に苦しみました。
バカル様の下で戦ってきた私たちは、主君が部下を裏切るという概念自体を
理解することができなかったのです。
そろそろ目を覚ます時が来ました。
私たちはこれ以上、偽りの君主のために戦わないと決めました。

他の人々が私のことを何と呼んでいるか知っています。
あえて否定するつもりはありません。

私が踏んだ地から炎が上がり、
私が見上げた空は戦争の煙で混濁なものと変わって
私が飲んだ水には血の匂いが充満しています。